屋久島のたんかん
たんかんは亜熱帯地域に適した柑橘類で、日本では全体の収穫量の約8割が鹿児島県、特に屋久島や種子島、奄美大島、徳之島等の離島で栽培されています。それは、たんかんを育てるには平均気温19〜22度が適しているからです。ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種の一種と言われており、1900年前後に中国から南西諸島に移植され日本での栽培が始まりました。
屋久島では、昭和34年頃からたんかん栽培が本格的になり、今では屋久島の特産品の一つとして親しまれています。また、洋上のアルプスとして知られる屋久島は、標高の高い山々からの冷たい吹き下ろしの風と亜熱帯の温かい気候の寒暖差により美味しいたんかんが作られています。
糖度が高く味の濃いジューシーなたんかんは、南の国だけで栽培され、生産量が少ないため本土にはあまり出回ることのない希少な柑橘類の一種です。