島の閑散期は仕込みの繁忙期
こんにちわ。
月に数回、加工場に潜入している広報担当の廣瀬です。
観光のお客さんが減る屋久島の冬は、人も少なく時間も心なしかゆっくり流れています。
そんな中、リブランドした「やくしま果鈴」の今期の冬は大忙しです。
ロゴやパッケージを変えて、工房の改装工事も計画し(無事に終わりました。)、更に自社農園のたんかんの収穫もありましたからオーナー夫妻の目はずっと回りっぱなしだったと思います。
そして工房内では、フィナンシェを焼かない日も出てきました。
そんな日は何をするのかと言うと、、、怒涛の仕込みでした。
たんかんの皮の砂糖漬を5mm弱のみじん切りにし、屋久島茶の葉を粉末にしたり、すぐにスムージーが作れるように、フルーツペーストをアイスブロックにしたりとやる事は沢山あります。
私はひたすら包丁を握ってみじん切り。
最初は鼻歌でも歌いながら切っていたんですが、だんだんと包丁を握るのが辛くなってきました。
砂糖漬けなので、粘りがあり、それにたんかんの皮って思ったより硬くて数時間しか切ってないのに腱鞘炎になるかと思いました(なっていません)。
一緒にみじん切りをしていた、ベテランさんが
「島の閑散期は、仕込みの繁忙期よ!切って切って切りまくるのよ。」と名言を言ってました。
「冬場にこれだけ仕込んでいても、ゴールデンウイークを迎え夏が来るとそれでも足りなくなるから大変なのよ~。」とも。
私、廣瀬は思いました。
そりゃ、毎日毎日たくさんのフィナンシェ焼いてたらすぐに無くなりますよね、と。
フードプロセッサーを使ってみたりもしたそうですが、フィナンシェに入れて焼いた時の食感が小さすぎたり、大きさがバラバラだったりと理想の粒にはならないのであります。
フードプロセッサーで細かく出来れば!と思ったのは、きっと私だけではないでしょう。
それでも日々暖かくなってきて、観光の方もちらほら見えて来ます。
繁忙期とお客さんは待ってくれません。
ひたすら手を動かしながら、黙々と進むオフシーズン冬の工房でした。