こんにちわ、ブログ担当の廣瀬です。
果鈴の冬は仕込みの冬。
屋久島では年明けから色々な柑橘類が出回るようになりました。
次はどんな形で食べて頂こうかなとこれまで貯めてたアイデアでちょっと作ってみました。
沢山は作れないけれど、この時期に採れる旬のものを少し形を変えて、楽しんでほしいなーと思っています。
今回は、旬の金柑とスィートスプリングを使ったジャムとマーマレードのご紹介です。
屋久島金柑&パッションのジャム
屋久島では、毎年年末頃に収穫する金柑。今年は色づくのがゆっくりだったために1月中旬頃となりました。
果鈴の畑でひとつひとつ収穫した金柑です。
忙しくてほってありますが、なかなかたくましく毎年育ってくれます。
収穫はいつも鳥との勝負です。今年は時期がずれたせいか、そこまで被害はなくホッとしています。
金柑はまるのままでもフレッシュで美味しいですが、炊いてもおいしい。
でも、食べる時に種が微妙に固いので、ヘタをとり半分に切ってから丁寧に種を取ります。
そして、とっておきのパッションフルーツと合わせてみたら、これはナイショにしたいほど。
皮ごと食べられる金柑は、柔らかい苦味とさっぱりした甘味があり、小さくコロコロしているのでかわいいデザートにぴったり。
冬の金柑、夏が旬のパッションフルーツが合わさった、屋久島らしい果鈴ならではのジャムに仕上がりました。
まずはこのままスプーンですくって食べてみてください。
季節を越えて出会った2つの果物、金柑の果肉の歯ごたえとパッションフルーツのプチプチ感がなんとも言えません。
オーソドックスにパンやヨーグルトと一緒に食べるのもグッドですが、今の時期のオススメはお湯割り!
ジャム1:お湯2で割るのがいいです。
コロンとした金柑を食べながらパッションフルーツの華やかな香りを味わうのも冬ならではの楽しみ方です。
スイートスプリングのマーマレード
スウィートスプリングは温州みかんとハッサクの掛け合わせで作られた柑橘類です。
なので、ハッサクのようなはっきりとした実の食感とみかんのように果汁が多く、とてもジューシーでフルーティーなみかんです。
屋久島で12月から2月が旬の時期で、皮からもとても爽やかないい香りがすることから、この名前がついたそうです。
スイートスプリングもたんかんと同じように生産量は多くありません。殆どが生産地の熊本県、鹿児島県、宮崎県等の地元で消費されるので、一般市場には中々出回らない、ある意味希少な柑橘類です。
果鈴では、近くの農家さんから分けてもらい、「スイートスプリングのスムージー」としてファンも多くいらっしゃいます。
そう、スイートスプリングはこの香りのいい皮!
甘夏や他の柑橘と比べて苦味が少ないマーマレードにしてみました。作りたかったのは、渋みや苦味が殆ど無い誰でも食べやすいマーマレードです。
ビート糖といっしょに炊きますが、この時、スウィートスプリングの皮や果汁のフレッシュな香りを飛ばさないように火にかけすぎないのがポイント。
通常使うペクチンの代わりに、火にかけた後、細かくすることでとろみを出してみました。
苦味があまりないので、ソースやジャムとしても食べやすいと思いますが、ここでひとつ、超オススメの食べ方をご紹介します。
このスイートスプリングのマーマレードとクリームチーズと混ぜてみよう!
プレーンなベーグルとかに付けて食べると、これまたスイートスプリングの香りがぐっと引き立ちます。
ベーグルの少しの塩気と、クリームチーズのコク、マーマレードの爽やかな甘酸っぱさが好相性。というか、間違いないおいしさ。
今回ご紹介したジャムとマーマレードは、店頭販売で、140g、600円です。かわいい小瓶でご用意しています。
まだまだ寒い時期が続きますが、ぜひぜひ店頭で手にとって見て下さい。
屋久島のみかん大好きヒロセでしたー。